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HOME > ガスヒートポンプ(GHP)の紹介 > GHPの機能面

ガスヒートポンプ(GHP)の紹介

GHPの機能面

GHPとは

ガスヒートポンプ(以下「GHP」と略)は、コンプレッサーをガスエンジンで駆動し、ヒートポンプによって冷暖房を行なう空調システムです。燃料にガスを使用しているためにエネルギー効率がよく、一次エネルギー対比で高い省エネ性を確保しています。消費電力は電気エアコンの約10分の1と、環境に優しい空調システムとして注目集めています。

GHP(ガスヒートポンプ)
学校での設置例

GHPの仕組み

液体は、気化するとまわりから熱を奪い、逆に気体から凝縮して液化するときには熱を発生する性質があります。
GHPのヒートポンプは液体を冷媒としこの性質を利用。気化と液化のサイクルを強制的に繰り返して冷暖房を行ないます。夏は屋内の熱を外へくみ出し、冬は外気の熱とエンジンの排熱を屋内にくみ上げて、効率的に冷暖房を行ないます。
身近なところで活躍中・・・。 タクシー

みなさんのごく身近なところでもガスエンジンは活躍しています。交通手段として広く普及しているタクシーにもガスエンジンが使われています。車の動力系の一部を利用し、コンプレッサーを駆動させることによって、冷暖房に活用しています。GHPはオフィスをはじめ、学校、病院、飲食店、美容院、スーパー、工場など、東西南北、幅広い分野において小空間から大空間まで様々なニーズに対応し、快適性・クリーン性・省エネ性など、その優れた能力を発揮します。


快適性(スピーディ&パワフルな性能)

暖房時には、開始直後から発生するエンジンの熱エネルギーを冷媒加熱に利用するため、寒い朝でもスピーディに室温を快適温度まで上昇させます。またガスエンジンから出る排熱を利用して運転するために、寒冷地などにおいても外気温に影響されず、除霜運転を行う必要がほとんどないために、一気に空間を暖めることが可能です。

インバータ効果(最適運転)

エンジン回転数を室温にあわせて柔軟に最適制御するインバータ効果により、エネルギーロスが少ない省エネルギーな運転かつ快適な室内環境を保つことが可能です。

低燃費&静音性

エンジンへの負担が少ない高速スクロールコンプレッサや大型低騒音ファンの採用などにより、低燃費と静音性を実現しています。GHPは電気エアコンと比べて同等以上の静かな運転が可能です。

日常生活における一般的な騒音レベルの目安

(db)

GHP 電気エアコン
A社 B社 A社 B社
10馬力 54(51) 60 58(53)
16馬力 57(54) 56(54) 62 64(57)
20馬力 58(54) 59(57) 63 63(58)
25馬力 60(57) 62(60)
30馬力 62(59) 65 66(61)

 ※ ()は静音モードの数値です。
 ※※ 2012年12月現在のメーカーカタログより抜粋した数値です。

GHPエグゼアの登場

「GHP XAIR」の「X」は、「究極の効率」「無限の可能性」を、「AIR」は、「快適な環境」「快適な空調」「Air conditioner=空調システム」の意味を持ちます。そして、「GHP」と「AIR」を掛け合わせるによって、よりよい空調と環境を提供する次世代の超高効率ガスエンジンヒートポンプであることを表現しています。2011年発売のGHP XAIR(エグゼア)は、電気を含めたビル用マルチエアコンでNO.1の省エネを達成。さらに2015年発売の「GHP XAIRU」は、「GHP XAIR」の次世代機として、通年エネルギー効率(APFp)を向上させています。

APF EHP相当 5.7達成
  • GHPエグゼアはAPF(通年エネルギー消費効率)においてすべての機種でAPF(EHP相当)5.4以上
  • さらに、最高効率機では「APF(EHP相当)5.7」を達成
    ⇒ビル用マルチエアコンで【No.1を達成】
※APF(EHP相当)は、GHPの入力エネルギーであるガスを電力に換算し、EHPとして算出した数値です。一次エネルギーであるガスから電力への換算は9.760KJ/kwh(省エネ法)を使用しました。エグザアのAPF(EHP相当)5.7はEHPを含めたビル用マルチエアコンのうち、APFが公表されている機種の中で最高値です。(2011年3月1日現在)
新JIS規格「APFp」と従来規格「APF」の違い

2015年10月改訂の新JIS規格では、期間成績係数が従来の「APF」から「APFp」に変更になります。

その他の仕様

発電機搭載型

発電電力を室外機のファンやポンプに電力供給することによって、消費電力量の大幅な低減を実現。同等クラスの電気式ヒートポンプ(EHP)との比較では約1/100以下に相当するものもあります。

消費電量

※一部のメーカーでは、EHPに比べ消費電力が約1/30、発電機能付きGHPでは約1/500に相当するものも登場しています。

自立運転機能搭載型

災害時などによる停電時でも稼働が可能な「完全電源自立型」が登場。
照明や携帯電話の充電、テレビの使用等が求められる避難所や、建物の共有スペース等への設置が適しています。
自立運転時供給出力は通常2kVA〜3kVAです。

運転イメージ:通常時

運転イメージ:停電時

寒冷地仕様

通常、外気温度が低下するに従い、暖房能力はさらに必要となります。GHPはエンジン廃熱の有効利用等により稼働効率が外気温度に左右されにくい特徴があり、マイナス20℃まで対応できる寒冷地仕様の製品があります。

耐塩害仕様

沿岸部など潮風の影響を受けやすい場所に室外ユニットを設置する場合には対策が必要です。電気エアコンと同様の腐食防止対策として、ポリエステルやアクリル系素材で塗装を施した耐塩害仕様のものがあります。