下の図をご覧ください。電力消費量の大半が空調で占められています。
GHPはガスエネルギーを利用した省エネルギーシステムです。ガスを熱源とするため、ファンなどの補機類以外には電力を使用しません。電気消費量は20馬力相当のシステムでも約1kWとごくわずかです。省エネルギー・省電力の相乗効果によりEHPと比較すると通常機で約1/10、発電機能付のもので約1/100の消費電力量に差があります。また、GHPは夏場の電力需要の3割以上を占める冷房需要を削減できます。GHPは電力ピークカットに貢献し、電力需要の平準化にも一役買います。
GHPは消費電力が少ないため、受変電設備の削減、契約電力の抑制ができます。
電気エアコンを設置した場合、夏場のピーク電力消費量が大きくなり、電力料金への影響が大きくなります。
※詳しくは各地域のガス会社にお問い合わせください。
電力の基本料金は過去1年間の最大需要電力により決定します。
EHPを設置した場合、夏場のピーク電力が大きくなり、電力の基本契約料金が大きくなります。
電気は2次エネルギーであり、発電ロスや送電ロスがあるため、発電所で作った電気の約 37%しかエンドユーザに届きません。一方、ガスは配送時のロスがなく約100% のエネルギーが届くため、 エネルギー効率が高く、ほとんど無駄がありません。
LPガスの生産・輸送段階〜燃焼時までのCO2排出係数は、石油を1とした場合の指数換算で0.89と、石油や石炭と比べて約10%少なくなっており、都市ガスやLNGとほぼ同等の低い排出量になっています。また、呼吸機能や眼の粘膜に刺激を与えるSOx(硫黄酸化物)・NOx(窒素化合物)や煤塵の排出はほとんどゼロです。
排出係数 [g-CO2/MJ] |
指数 | |
---|---|---|
石油 | 74.01 | 1.00 |
石炭 | 95.35 | 1.28 |
LNG | 61.57 | 0.83 |
都市ガス | 62.25 | 0.85 |
LPガス | 65.71 | 0.89 |
出典: | 2009年「LPガスの環境側面の評価−エネルギー製造・利用のLCI(ライフサイクルインベントリ)分析−」日本工業大学、を元に作成 |
※詳細はこちらをご参照ください。
環境にやさしい https://www.j-lpgas.gr.jp/feature/environment.html
災害時の対策として、LPガスの自立分散型エネルギーとしての利点を生かした「災害対策用バルク供給システム」との併設利用を推奨しています。
※詳細はこちらをご参照ください。
災害対策用バルク供給システム https://www.j-lpgas.gr.jp/kiki/balk.html