Co-Generationとは「共に-発生」という意味を持つ造語です。
コージェネレーションシステムとは、電気や熱、蒸気など2つ以上の異なったエネルギーを同時に発生させ、それぞれ有効に活用するシステムです。
例えば、自動車もエンジンの駆動力で(1)走る(2)発電する(3)コンプレッサを回す(4)暖房することを同時に行うのでコージェネレーションといえます。
エネルギーを有効利用し、エネルギー効率を改善させようという動きに、今とても注目が集まっています。
ガスエンジンコージェネレーションは、ガスエンジンによる発電とその排熱を利用した給湯を同時に行うシステムで、総合効率約80〜85%を誇る高効率ガス機器です。
コジェネレーションには5kW〜30kW程度の「マイクロコージェネレーション」と呼ばれる比較的小さい出力のものと、300kW〜数万kW以上の出力をもつ大容量のものとがあり、前者は飲食店やホテル、アミューズメント施設向けなどの業務用として、後者は工場向けなどの産業用として広く利用されています。特に、10kW未満のマイクロコージェネレーションは一般用電気工作物のため、電気主任技術者の選任が不要なので、より手軽に取り扱うことができます。
LPガスマイクロコージェネレーションは、LPガスを高効率ガスエンジンで発電し、発電した電力を商用電力に連係して利用します。その際に、発生した排熱は温水として取り出し給湯などで利用します。他にも、排熱を有効利用する空調機等に接続することによって、冷暖房としても利用が可能です。
近年、停電時にも発電・熱供給(給湯)が可能な停電対応機が登場しました。
地震、台風等で商用電力が遮断された場合には、連係回路から自立回路に切り替わり、照明やポンプ等のあらかじめ選定した重要負荷へ電気を供給するので安心です。非常時対応のガス機器としても病院や学校、福祉施設などで利用されています。
LPガスは自立分散型エネルギーの特性を持っており、ハンドリングや備蓄が比較的容易です。都市ガス燃料のマイクロコージェネレーションの場合、想定以上の大災害が発生した際には都市ガスのパイプラインでも一部機能が停止してしまう可能性があります。
都市ガス仕様のマイクロコージェネレーションにLPガス燃料を原料とした「プロパン・エアー発生装置」を組み合わせることで、有事の場合には燃料を都市ガスからプロパン・エアーに切り替えて電源供給をバックアップできます。