民サ麺業では、製麺後に袋詰めしたものを蒸気滅菌しており、その熱源として重油ボイラを使用していたが、重油ボイラは20年程度使用していたこともあり、メンテナンスの時間・回数も増えており、いつ止まるかもしれないという限界であった。更新にあたっては、設備会社とガス会社の提案により、980kgバルクと三浦工業(株)製のSU-500ZSを設置することとなった。
重油残量の確認、発注、管理、そしてボイラのメンテナンスとかなりの手間がかかっていたが、LPガスは残量20%でガス会社が自動的に充填、ボイラは遠隔監視システムやメーカーメンテナンスのおかげで問題は全てなくなった。
改めてデータを見返してみたというが、燃料費だけでも年間235万円の削減ができ、「正直、ここまで差が出るとは思っていなかった」と驚いていた。これは、ボイラの高効率化もあるが、従来の重油ボイラは老朽化による出力の不安定さから出勤と同時に起動させていたのに対し、LPガスボイラは製麺のタイミングに合わせて起動できるので、作動時間も短くできることが寄与しているとのこと。予想外の効果としてボイラ室の温度が下がり、従業員の負担が軽減されたこともあるという。