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ガスヒートポンプ(GHP)の紹介

導入事例のご紹介

施設園芸向けGHP導入 胡蝶蘭生産の最適環境維持に活躍

鹿児島県北西部のさつま町に本社を置く日野洋蘭園(柴崎喜好社長)は、胡蝶蘭の「リレー栽培方式」を普及させた先駆者で、出荷量、農地面積ともに日本トップクラスを誇る。胡蝶蘭の切り花のほか、アイビーなどの切り葉をビニールハウス生産し、北海道から沖縄まで85カ所の主要市場に卸している。生産拠点は薩摩農場(さつま町)と栗野高冷地農場(湧水町)の2カ所で、胡蝶蘭の年間出荷量は27万本に達し、栽培面積は東京ドームのグラウンド面積とほぼ同じ広さの12,400m2ある。

コスト削減効果、安定性に太鼓判

切り花の出荷作業・GHPの室外機 GHP空調はそのうちの4,700m2をカバーしている。夏場の空調が必要ない苗生産面積は3,000m2以上あるが、これを差し引くとGHPは農場全体の冷房需要の約5割を賄っていることになる。
柴崎喜好社長は「季節を問わず上質の胡蝶蘭を生産するためにはビニールハウス内を最適な室温に保つことが絶対条件。ここ数年は猛暑でクーラーの使用頻度が増えた。デマンドの問題もあり膨らむ電気代は長年の悩みだったが、ガス空調が解決してくれた。これまでトラブルは皆無。おかげで品質管理に専念できるようになり、現場も大いに助かっている」とGHPのコスト削減効果や安定性に太鼓判を押す。
平成18年からヤンマーエネルギーシステム製の施設園芸向けGHPの導入に踏み切った。栗野高冷地農場に30馬力×6台を採用したのを皮切りに、翌年には薩摩農場に20馬力×2台、30馬力×2台を導入。さらに、21年から22年にかけ栗野農場に30馬力×5台、20馬力×3台を次々と導入し、現在490馬力を超えるGHPが順調に稼働している。

導入の決め手は契約電力の低減

GHP導入のきっかけは空調関連の修理や故障対応をしていた契約ガス会社からの情報提供だった。同園では従来、電気空調と重油加温機を併用してきたが、A重油の高騰が生産経費を増大させていることに加え、電気式を採用した場合のキュービクル(受変電設備)の設置費用が高額であることから方針を転換。GHPがデマンドを抑制し契約電力を低減できる点も決め手になった。
バルク 栗野農場に第1号機を導入したのは「高冷地ではクーラーの使用期間が短く、ピーク時に合わせた高いデマンドは割に合わない」との判断から。導入時の試算では、GHP採用でランニングコストはおよそ3割削減できるとされたが、「ここ数年は気候変動が激しく判断が難しいが、光熱費は想定範囲内で推移している」という。CO2削減効果も高く、空調設備の重油からLPG転換で、政府の国内クレジット制度(国内排出削減量認証制度)の承認を受けた。

遠隔監視契約で保守管理も万全

胡蝶蘭の栽培は15〜35℃を維持する必要があるといわれる。室温以外にも水質、日照時間、通気、肥料に細心の注意を払っている。ビニールハウス内の環境はGHPも連動したコンピューターで制御し万全の体制を敷くが、日常的な空調設備の維持管理は懸案事項となっていた。
「電気式のクーラーは頻発するコンプレッサーの故障に悩まされ、重油加温機はメンテナンスの手間やコストがかさんでいた。GHPにしてからはこうしたストレスから開放された」と語る柴崎社長。保守管理は遠隔監視契約を結んでいる。
柴崎社長は「海外勢の進出で競争が激化しているが、品質を維持しながら生産能力を総合的に高め、当面は年間30万本の出荷を目指したい」としている。

※「プロパン・ブタンニュース」(平成23年7月4日付)掲載記事を再編集した。

会社の概要

株式会社日野洋蘭園
株式会社日野洋蘭園
代表者:柴崎喜好
設立:昭和58年12月7日
資本金:500百万円
従業員数:72名
事業内容:切り花・切り葉の生産、販売
○本社:鹿児島県薩摩郡さつま町中津川7741
TEL:0996-31-6006
URL:http://www.hinoyouran.co.jp/
○薩摩農場:鹿児島県薩摩郡さつま町中津川7868
○栗野高冷地農場:鹿児島県姶良郡湧水町木場日添6340-201

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