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ガスヒートポンプ(GHP)の紹介

導入事例のご紹介

全工場空調をGHPに更新 室温安定化と省電力化に貢献

昭和55年創業の臼田工業(臼田勲社長)は、自動車部品の設計・試作などを手がけ、ステンレス鋼などの難削加工や化学研磨による高品位な表面処理加工を得意としている。自動車部品を中心に半導体デバイス、医療機器などの設計・加工を一貫受注し、精密部品加工のパイオニアとして各市場を支えてきた。平成24年には海外へ進出し、関から世界へ?を合言葉に、独自性あふれる「技術研究開発型企業」として存在感を高めている。

空調機更新は総合的判断でGHPに

高精度なものづくりに欠かせないのが、匠の技と適切に管理された製造環境。臼田工業が請け負う仕事の多くは試作部品やワンオフパーツで、要求精度が1,000分の1mm単位のミクロンオーダーになることも珍しくない。難度の高い注文に応えるには、設計の巧みさや優れた加工技術に加え、工場の室温安定化もカギになってくるという。
空調設備は、創業当時から建つ第一工場でEHPを、その後増設した第二、第三工場でGHPを利用していた。しかし、いずれも経年化が進み、稼働が不安定になっていた。
一方、相次ぐ受注増に応えるため、手狭になった工場拡張を急ぐ必要にも迫られていた。空調機の更新を検討する中で、当初はEHPを採用候補としたが、冬場の室温安定化や消費電力量削減、短工期や省スペース性、さらにコストメリットなどを総合的に判断し、最終的に全空調のGHP化を決定した。平成25年10月から翌26年末にかけて、本社工場の全空調機をGHPに入れ替えた。

温度管理で高水準のものづくり

臼田勲社長は「精密加工を追求する場合、室温は20度℃プラスマイナス1℃で管理することが望ましい」と話し、工場内の温度ムラを極力なくすこともポイントという。さらに「開発ものの難しさは、要求される数値を正確に出さなければならない点。近年は燃料電池自動車向け部品など、非常に難しい形状の製作依頼が増えてきた。より高いレベルのものづくりにチャレンジするには、作業環境の精度向上が不可欠だった」と語る。
本社工場につづき、平成27年10月には第一工場のEHPをアイシン精機製GHPエグゼアU30馬力「まとマルチ」2台とエグゼア16馬力「まとマルチ」1台に刷新した。これを皮切りに、翌28年4月に新設した第四工場にエグゼア20馬力「まとマルチ」2台を導入、12月には第三工場の経年GHPをエグゼアU16馬力「ビル用マルチ」1台に更新した。

LPガス化で環境保護貢献をPR

臼田勲社長(左)と
総務部の加藤正義部長

GHPへの更新を決めた経緯について、総務部の加藤正義部長は「工場の工作機械や測定器は、ほとんどが電気を動力としている。将来的な設備増強も見据え、ガスでできるところはガスでやった方が良いとの結論に至った」と話す。燃料にクリーンでエネルギーロスの少ないLPガスを使用することも導入を後押しした。さらに、「当社はCSR(企業の社会的責任)の一環として、地球温暖化防止への貢献を掲げている。技術開発により産業発展に貢献するだけでなく、環境に優しい機器の導入で地球環境保護に貢献していく姿も打ち出したかった」と語る。
臼田社長もLPガス仕様GHPについて「経済性と環境性を兼備する機器、災害時に役立つエネルギーを持つことで、企業価値創造や競合差別化につなげたい」と評価する。
臼田工業は、かねてから工場照明を省エネ光源に取り替えるなど、環境負荷の低減に取り組んできた。空調設備更新の他にも、すべての工場屋根に遮熱塗装を施した。塗装効果は上々で体感レベルで温度変化を確認できた。こうした取り組みとGHPへの更新が相乗効果を生み、特に夏場の作業環境は劇的に改善し、従業員満足度の向上につながった。
臼田社長は「空調機入れ替えの背景には、社員の作業負担を軽減する狙いもあった。我慢をして仕事の効率を下げては意味がない。最高のコンディションづくりで技術者の創造性を高め、オンリーワンの加工技術を磨いていく」と力を込めた。
※「プロパン・ブタンニュース」(平成29年1月1日付)掲載記事を再編集した。


会社概要

会社名:株式会社臼田工業
所在地:〒501-3219 岐阜県関市のぞみヶ丘20番地
TEL:0575-24-5792
URL:http://www.usuda-kogyo.co.jp/
代表者:臼田榮三・臼田 勲
資本金:1,000万円
従業員:60人
創業:昭和55年1月
事業内容:機械装置・精密部品加工・化学研磨

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