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HOME > ガスヒートポンプ(GHP)の紹介 > 導入事例のご紹介 > 市内全小中学校の体育館にLPガスを 愛知県清須市の場合

ガスヒートポンプ(GHP)の紹介

導入事例のご紹介

市内全小中学校の体育館にLPガスを 愛知県清須市の場合

愛知県清須市は、愛知県西部、濃尾平野のほぼ中央に位置し、地形は比較的平坦で、市内に庄内川、新川、五条川という3つの河川が流れ、豊かな水辺環境を有している。市の中央に位置する清洲城は、かつては戦国武将織田信長公が那古野城から入城したことで知られ、慶長年間には城下町一帯が「関東の巨鎮」と称され文化の中心地、また尾張の要所として栄えた歴史をもつ。
令和4年、同市では、災害時の指定避難所を兼ねる市内全小中学校の体育館に、より良い環境を確保するとともに、児童・生徒並びに学校開放利用者の体調管理等に対応できるよう、LPガスを利用した空調設備(GHP_ガスヒートポンプエアコン)を整備した。

西枇杷島中学校の体育館全景
清洲小学校体育館室内機

災害に強いLPガスを選択

清須市 永田 純夫市長は導入のきっかけを以下のように語る。
「清須市は平成12年の東海豪雨により深刻な被害に見舞われた経験もあり、防災・減災対策に力を入れて取り組んでおります。体育館の空調設備を考えたとき、地域の避難所として機能する体育館は自立性が重要だと考えました。他自治体でLPガス仕様の空調を導入したことを知り、職員で事例視察を行うなどして情報収集を行いました。」

大阪府泉佐野市や愛知県大府市の事例を参考に検討を重ね、災害対応型LPガスバルク供給システムと停電時に自立発電する機能を備えたLPガス仕様のGHPを導入することにした。

大規模災害によって電線や都市ガス配管が広範囲に断絶しても、避難所が最も必要とされる最初の数日間、安定的に稼働できることが決め手となった。


全12か所の体育館を一斉整備

一般的に体育館空調の導入は、1年に3校ずつなど順番に進めるケースが多いなか、全12校の小中学校での設置工事が同時進行で行われた。

「避難所としての空調の活用はもちろんですが、近年の災害的猛暑から児童生徒を守るためにも一刻も早く体育館に空調設備を導入するべきと考えました。」 令和2年から調査や準備を進め、経済産業省の補助金や市の合併特例債などを計画的に活用した。体育館工事は夏休みを中心に行われ、子供たちの部活動は公共体育館を利用するなど調整を行った。

稼働後、教育現場からは「体育や部活動を猛暑時も行うことができて安心、卒業式が快適になった」といった声が届き、教室のエアコンが故障した際には、体育館で授業を行うこともあるとのこと。また近隣の自治体からは、練習試合はエアコンのある清須市でやりたいという声が挙がっているそうだ。

永田市長は、今後の市の方針を次のように語った。 「現在、指定避難所及び防災資機材等備蓄施設としての機能を有する防災センターの新築工事を進めております。安全で安心に暮らせるまちづくりを目指し、治水対策や防災啓発・防災情報の発信、地域の防災力の強化などに取り組んでまいります。」
(2024年11月15日取材)


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